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受け継ぐ、ということ。 @新橋ビアライゼ98 [ふつうの日記]

サラリーマンの街、新橋に、
ぜひ紹介したい名店があります。

その店の名は「ビアライゼ98」

最近も何度か行きましたが、
いつもにぎわっている人気店です。

ここの名物はビール!!!
それも半端じゃなく旨い!!!

しかも・・・料理も旨い!!!

店主の松尾さんが
昭和24年から受け継がれたピカピカのビールサーバーに手をかける。

大きめグラスに、
まず半分ビールが注がれる。

しばらく間をおいてさらに注ぐ。
今度は泡がたっぷりとあふれる。

松尾さんは手に金属製のへらを持ち、
熟練の技でビールの泡をサッサッサッとすくって捨てる。

そうしてから、最後の仕上げ。
さらにもう一度ビールを注いでいくのだ。

ビールにマッチ棒を立て、
「泡がクリーミーだからね」と笑顔をみせてくれた。

実際に飲むとわかるのだけど、
本当に泡から美味しい。

そしてその下のビールは「発泡」していない。
数年前、サントリーのビール工場に行ったことがある。

そこで本当の出来たてのビールを飲んだのだが、
そのときも白い泡の下のビールは「発泡していなかった」。

おなじように絶妙に温度管理されているからだろう。
するすると飲める。しかしビールの味わいは一層深い。

「市販のビールを一気飲みするのがツライのは、炭酸ガスが多いからです。
 だからガスを抜くことによって泡を立てることが大切」

「サーバーの使い方一つで、ビールは、旨くもなれば不味くもなる」

ビールを知り尽くした達人。
松尾さんとビールサーバーには物語がある。

昭和の時代に「灘コロンビア」という、
やはりビールの名店が東京・八重洲にあった。

そこに新井さんという伝説の達人がいた。
その最後の弟子が松尾さんなのである。

当時を知る方のHPがあるので、ぜひ一読してほしい。
http://www12.plala.or.jp/beerjournal/beer_opinion/2004.8.5_nadacoro_1.htm

お客さんに愛された達人の人柄が伝わってくる。
そして最後の一文だけ転載しておきます。

『新井さんの愛弟子であった松尾光平氏が、灘コロが経営権を売り渡す際、
 旧式サーバーだけを引き取って、「ビアライゼ98」を新橋にオープンさせたことを知ったのは、
 ずっと後になってからであった。』

時代の先輩から大切なものを受け継いでいく、ということ。

それはとても大変なことだけれど、
ただそれだけで、はかり知れない意味がある。

自分ひとりの力で、そこに立てているわけではなく。
感謝と使命感、とでもいうのだろうか。

そんなことを、
この店のビールを飲みながら気づかされた。

過去を否定することが、なにか新しいことをしているかのように
カッコイイかのように、評価されすぎていないだろうか。

何千年もの間、受け継がれ、
今日も残る言葉に「温故知新」という言葉があるというのに。

※松雄さんのインタビュー掲載サイトです。
http://bb-wave.biglobe.ne.jp/collabo/asahi/bn/c_a03.html


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