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リアルワインガイド『日本ワイン特集』に賛否両論続出。そして、モノ申したい。 [日本ワインに思うこと]

ネット界隈でも賛否両論がうずまいている今号ですが・・・

日本ワインの名誉(と愛情?)のために
リアルワインガイドの発行部数に比べれば

「屁」でもないようなアクセス数の
こんなちっこいブログからもの申しておきたいと思います。(笑)

端的に結論から申し上げますと、

レビュー雑誌ですから「良い」とか「悪い」とか評価されるのは
そういうのはあって当たり前のことだと思うんですが、

「日本ワインを応援したい」なんていいながら、
どこをどう読めば日本ワインを好きになれるのか、

目的に反するような構成と、モノサシをまちがえたワイン選出、
欠点にばかり焦点が集まるような物言いにとても違和感を覚えました。

なーんて書いちゃうとアレですけど、僕は、
日本ワイン関連の協会団体の人間でもなんでもありません。(笑)

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思いつくまま投げ散らかしておいて
「一石投じた。」みたいに言い放つのは、

迷走する記事のフォローにもならず、
無目的さの裏返しにしか受け取れない。

「スーパー、コンビニで売っているワインが
日本で一番売れているワイン」だとして、

200円台のワインがレビューされて
「だから日本ワインは酷い」と結論づけるのって・・・

ムリがないですかね?

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スーパーで売られているワインを含め、
日本の現状を把握しておきたいというのは、

あくまで徳丸氏の個人的興味、探求的関心であって、
自分のブログでやればいいレベルのもの。

リアルな生活をしている読者は、
スーパーのワインがどんなものか近くのスーパーでワインに触れているわけで、

読者がわざわざお金を払ってまで読みたい
と思っているものか、激しくギモン。

(逆に徳丸さんレベルになれば、知らなない世界だったのでしょうか?)

現在の読者ニーズとの乖離が激しく目立つ気がする老舗雑誌ですけど、
雑誌名どおりにそこまでリアルにやらなくてもいいのでは?

ワインのレベルがお高いフランスという国で、
一番飲まれているのはAOCにさえならないワインです。(約9割)

パリのスーパーでは、そうしたワインが日用品であり、
まるでコーラの販売のようにワゴンにワイン瓶がうずたかく積まれて

2ユーロとかで売られています。
じゃーっと注ぐBOXタイプのワインもありますし。

そのワインはレビューしないのでしょうか?
そのワインを斬って「フランスワインも・・・」とは言わないのでしょうかね?

リアルなデイリーワインを検証する特集ならわかります。
日本ワインのトップレベルを検証する特集ならわかります。

なにを検証して
「日本ワインは○○○だ」と結論づけたいのか、よくわかりません。

「インポーターのような機能を持った流通づくりを切に願う。」
なんていうコメントがありますが、

どーしてブルゴーニュやボルドーワインがこうも高騰しちゃったのか。
ワインが飲み物ではなく、わけのわからない投機対象に落ちぶれちゃっているのか、

はたして理解されているのでしょうか。

日本ワインの素晴らしい造り手、
金井醸造の金井一郎さんは、

一生懸命に造った自分のワインを、
本当に大事にしてくれる人に飲んで欲しいという思いから、

自分の手で売ることを第一とし、
むやみやたらと流通させない姿勢を貫いています。

ブルゴーニュの誠実で素晴らしい生産者たちも、
インタビューなどでで嘆いていることがよくあります。

自分の造ったワインが
遠いところで望まない姿になってしまっていることを。

楽天や、実店舗でも、
日本ワインを扱ってくださっているお店は、

日本ワインを理解し、造り手の意向を尊重し、
(とてもありがたいことに)儲けも薄いのに、

それでも、応援し、販売してくださっています。

流通業者がわりこんできて、契約させ、コントロールし、
過剰に利益までコントロールしてしまうという、

なんだかみんなが当たり前だと信じ込んでしまっている
おフランスによく存在するこのシステムは、

冷静に遠くから見れば、誰にとってのシステムなのかと、
小一時間ツッコミたい。

流通業者が暗躍した日本酒ブーム、焼酎ブームの影で、
素晴らしい生産者たちが蹂躙されて没落して行った経緯をご存知なのでしょうか。

スーパーに並ぶワインだって美味しくしたい。
毎日の生活のなかで日本ワインを飲んでほしい。

そして美味しいと言ってもらいたい。
日本のワインをもっと愛して欲しい。

大手であれ、小規模であれ、どんな生産者だって、
そう思っていないわけがありません。

ワインに限らず、
ものを造るということは、

限りある人生の時間とひきかえにしてまで、
なにかを形にする行為なんですから。

国内産のブドウ生産量だけで、消費量に応え切れるのか。
日本の人件費で、200円のワインが実現できるのか。

自給率や原料調達のコスト、
農家の後継者問題にどう取り組んでいくのか。

そんなことは、みんな一生懸命にやっています。
さまざまな障壁のなかで、努力はしてますよ。

食うか食わざるかの問題なんだから。

ひいきめでもなんでもなくて、
そもそもワインは、簡単に作れるものじゃないわけで。

日本を代表するメルシャンも、数百円という制約条件の中で、
それでも、できるだけ美味しいワインを造ろうと、企業努力している。

先代から価格をほとんど上げずに、人一倍体を動かして、
普段から楽しめるワインを届けてくれる小さな生産者もいますよ。

いろんな問題を乗り越えながら、
そういう人や企業が増えていったらいいなーとは願ってます。

逆に、これだけ濃縮還元ジュースが出回りまくっていて
もう、何十年も、みんな飲んでいて定着しているなかで、

安全性が確保されていれば、バルクをブレンドして、
安くて美味しい、本当に普段使いできるワインもあってもいいじゃないですか。

(情熱と努力のたまものである国産1000%で造られたワインが
 敬意を払って飲まれていくことは、もちろん、とても大切ですよ!)

聞こえのいい潔癖な理想論をかかげて評論しても、
なんか空振ってるような気がするのは僕だけでしょうか?

(高尚なものになりすぎてしまっては、流通最強&低価格な
 最大の強敵「ビール」に領地をどんどん奪われていくだけで。)

ボルドーやブルゴーニュまで行って生産者を訪問し、
ありがたがって現地試飲レビューする体力があるのなら、

日本のワイン生産者たちの仕事っぷりも
ちゃんと訪問してレビューしてあげてください。

フランスより近いんだから!(プンスカ)

徳丸さんは素晴らしいテイスターだと思いますし、
ワインのコメントも拝見して勉強させていただいています。

でも、どんな国のワインも、
最初は赤ちゃんから始まったわけだし、

日本ワインも、まだまだ立ち上がり始めたばかりであることを
付しておいてから、評論して欲しかった。(個人的願望。笑)

日本ワインが本当に大好きなので、
ちょっと鼻息を荒くして、一息で書いていたら、長文になっちゃいました。

盲目的、信者的に、僕も日本ワインを愛しているわけではないですし、
特には「これはどうなのよ!?」と書いちゃったりもしますけど、

基本的に、愛情の無い評論なんて、
無責任で一方的で狂暴な行為だと思っています。

『レミーのおいしいレストラン』
というディズニー映画のなかで、

登場する悪役の料理評論家が最後に残す、
印象的で心に残ったフレーズがありました。

評論家というのは気楽な稼業だ。危険を冒すこともなく、 料理人たちの必死の努力の結晶に審判を下すだけでいい。 辛口な評論は書くのも読むのも楽しいし、商売になる。 だが評論家には、苦々しい真実がつきまとう。 たとえ評論家にこき下ろされ、三流品と呼ばれたとしても、 料理自体の方が評論より意味がある。





やばっ、仕事しなきゃ!(汗)

明日から山形のワイナリー巡業してきます~

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